宮原線 みやのはるせん
運転区間:豊後森−肥後小国 路線区間:恵良−肥後小国  営業キロ数30.7Km 区間キロ数26.6km
沿革(略史)
昭和12年(1937) 06月27日 恵良〜宝泉寺(7.3km)にて宮原線開業
昭和29年(1954) 03月15日 宝泉寺〜肥後小国(19.3km)開業により全線開通
昭和46年(1971) 09月30日 貨物廃止に伴い無煙化
昭和59年(1984) 11月30日 全線廃止
メモ
佐賀から瀬高を経由し(旧佐賀線)、熊本県菊池市を経て(旧東肥鉄道)豊後森へ至る(宮原線)
壮大な中西部九州連絡線の一部として計画され建設に着手。
戦争により計画は中断し、戦後再開されたもののトンネルの湧水等難工事が続き、
伸延が断念され単なる盲腸線となってしまう。
小国杉の貨物輸送や宝泉寺などの温泉観光客に期待を寄せるが期待ほどの需要もなく、
赤字ローカル線として第1次特定地方交通線として廃止対象となり1984年に廃止される。
壮大な計画路線であった為か豊後森と恵良駅間は同区間を走る久大本線の線路の横に
宮原線独自の線路が併設され複線区間の様相を呈していたが、
現実には極めて本数が少ないため結果的には久大本線の線路を共有しても問題はなかった。
しかしこの駅間の複線区間は久大本線並の輸送量を見込んだ計画線の証人とも言えるものであった。
現在はいくつかの駅がホームなどの施設と共にかろうじて現存しており、路線も概ね把握可能な状況だが
特に小国地区で進む道路整備で路線跡は確実に姿を消しつつある。
有名な7つの竹筋コンクリートのアーチ橋は幸いなことに文化財として保存されている。                                                    
                                                       (2009.03)

雑話
宮原線(みやのはる)に宮原と言う駅は有りません。
宮原は終点肥後小国駅のある地番、小国町宮原にちなみます。
延伸予定だったので取りあえずつけたのかも知れません。
                                             (2001.1



                 


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